数学は別の宇宙にも通じる真理! 数学研究のトップランナー・河東泰之先生に数学の魅力を聞いてみた!#学問の面白さ (2/5ページ)
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物理法則は宇宙全体でも同じはずで、仮に異星人がやって来たとしても、そこは共通の認識として交流できると思います。
我々が実際に経験できる空間や時間はかなり狭いものですが、数学など理系の学問で得られることは、その範囲を超えて通用するものではないでしょうか。
――文化的な背景が違っていても通用するということでしょうか。
そうですね。異星人でなくても、例えば言葉が通じない海外の人にも数式や記号は通じますし、世界中どこでも通じるのは特に数学の魅力だと思います。
また、数学はさまざまな物事と密接に結び付いています。例えば、インターネットは数学の塊であり、検索エンジンを使うときも、クレジットカード番号を打ち込むときも、数学のお世話になっています。
中には意外な形の結び付きもあり、そうした数学とのつながりを研究の中で発見できるのも数学の面白いと思う点です。
――どんな「つながり」が面白いと思われましたか?
私は理論的な数学研究を行いたいと思っていたので、最初のころは物理学には興味がありませんでした。
ただ、理論物理学の研究者と共同研究を行うようになり、そこで私と彼らは全く異なる動機に基づいて研究しているのに、考えていることは非常に似ていることが分かったのです。
これはとても興味深いことでした。
世の中を変える最先端研究にも不可欠――先生の研究内容について教えてください。
私は「作用素環論」を研究しています。作用素環論は、簡単にいえば「行列が無限に集まったときに、どのような性質が現れるのかを調べる」という研究です。
――行列というのは、高校などで学ぶ数字が縦横に幾つも並んでいるものですね。
そうです。はじめは2×2や3×3の行列だったと思いますが、数字が無限に並んだ行列を「作用素」といいます。