戸田恵梨香『スカーレット』おばさんくさいヒロインが示す新しい朝ドラの形 (1/3ページ)
連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)は、早くも今週で4週目。戸田恵梨香が31歳という年齢にも関わらず、15歳のヒロインを演じていることで話題だ。まだ見ていないという人もまだまだ間に合うので、ぜひ見てほしい。というのも、戸田が演じる喜美子が面白すぎるのだ。まずは10月19日の放送を振り返ってみよう。
大阪の荒木荘で家政婦の仕事をしている喜美子。大久保(三林京子/68)の厳しい指導を受けながらも、仕事を覚えていく。そんなある日、喜美子は雇い主である荒木さだ(羽野晶紀/51)の会社が主催する下着ショーに、新聞記者の庵堂ちや子(水野美紀/45)とともに出かけて……。
先週の放送を見て思ったことが、「いつもの朝ドラと違う」ということだった。ヒロインの喜美子が、あっさりと大阪に溶け込んでしまったのだ。本来、朝ドラは地方出身ヒロインが、大都市で苦労するシーンが描かれるのが定番。