戸田恵梨香『スカーレット』おばさんくさいヒロインが示す新しい朝ドラの形 (2/3ページ)

日刊大衆

前作『なつぞら』のなつ(広瀬すず/21)は、アニメーターを目指すがテストに落ち、入社後も麻子(貫地谷しほり/33)に目をつけられ、厳しく当たられていた。本来は周囲の優しい人々に助けられ、新しい環境に慣れていくのだが、いかんせん戸田恵梨香が演じる喜美子はいろいろ優秀すぎて、今までのヒロインとはだいぶ違う。

 そう、喜美子は明確に「デキる女」なのだ。子ども時代は文字が読めなかったが、教師に高校進学を勧められるほどに成長。絵も上手で、アニメーターになった『なつぞら』のなつをしのぐ画力レベルだ。

 そして、家政婦の仕事も、最初こそ苦労はしたもののすぐにマスター。ちや子や酒田(溝端淳平/30)など、荒木荘の面々ともすでに仲が良く、コミュ力も半端ない。新しい環境で、喜美子の前に立ちはだかるのは、ラスボス感たっぷりの大久保ただ1人だ。

 しかしこの大久保への怒りも、枕と格闘するという独特のストレス解消法で晴らし、喜美子は元気にハツラツと大阪で暮らしている。そして、この格闘シーンが笑えてたまらないのだ。この他にも戸田恵梨香のコミカルな演技が笑いを誘う場面も多く、喜美子の魅力を引き立てている。31歳の戸田があえて15歳を演じることで出る、おばちゃんくささがポイントなのだろう。

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