「『本当のことを言うなよ』っていう世の中自体がやばくないですか?」 ハライチ・岩井が切り取る日常と世の中 (5/6ページ)
でも、BLマンガだったら読み尽くすことができるなと。
――1つのジャンルをとにかく極めたい。岩井:それはありますね。あと、BLってすごく新しい考え方をしていて面白いと思ったんです。友情と愛情って僕らは分けて考えてしまうけれど、友情を超えた先にBLがある。BLを読んでいると、LikeとLoveは違うものではなくて、実は重なっているんじゃないかと思えてきます。そこで提示される考え方が自分にとって面白くて、それも大きな魅力の一つです。

岩井:原作だったらいいけれど、腕が疲れちゃうので…。
――そこですか(笑)岩井:この本の中でも挿絵を描いていて、さらっと描いているように見えますけど、実はとにかく丁寧に描いているんですよ。何度も描き直していますし。さらっと描いている風に見えるように描いているので、もう疲れました。まあ僕が絵をつけるって言っちゃったんですけどね。
――イラストのコツはつかみましたか?岩井:上手くなっていると思います。2を覚えれば10つかめる能力の持ち主なので。たぶん、この本の中で一番上手くなったのはイラストです。でも、腕が痛くなってしまうので、変に力が入っているんでしょうね。
■「こちらは名人芸としてやらせてもらっているので」 ――本を出版すること自体が大きな事件だと思いますが、本を出したことによって何か事件は起きましたか?岩井:「王様のブランチ」の書籍ランキングで1位になったことくらいですかね。ただ、その翌週は6位にランクダウンしてしまいました。その理由は、書店に全然置いていないからです。もっと刷っていれば1位だったはずなのに…。
――新潮社の見積もりが甘かったですね。