上場企業勤務ゴリゴリの営業マンが独立起業。そこでぶち当たった「壁」とは? (4/4ページ)

新刊JP

――1ヶ月でやめたあと、他の会社に行かず、そのまま独立したのはどうしてですか?

有薗:先ほど言ったように社長になりたいということはずっと思っていて、タイミングもあったので父親に相談し独立してやってみるか、ということになりました。「社長」と呼ばれたいという思いはずっとあったので。

それに、いろんな方が言っていますがどれだけ失敗しても日本にいる限りはやり直せるというか、なんとかなると思っているんです。転んでもやり直せるという確信がありましたから、起業しちゃおう!と動いた感じですね。

――経営者として会社を経営する中で悩まれたこと、当たった壁はありますか?

有薗:立ち上げ当初は「株式会社GEAR」という会社なんて誰も知らないわけです。GMO時代はGMOという上場企業の看板がありましたけど、独立してそうではなくなった。だから、まずは認知を広げていかないといけないという壁にぶつかりました。

あとは、どうしても作業を自分でやってしまい、経営者としてやるべきことに割く時間が取られてしまったことも反省です。誰かに業務を投げるということを当時は知らなくて、スピードが鈍ってしまったというところがあります。

インターネットビジネスの業界では「レバレッジ」と言いますが、一人でできることは限られているので、その部分はもっと学びたかったですね。

―― 一方で経営に手ごたえを感じた瞬間は?

有薗:仲間が増えてきたあたりで手ごたえは強く感じるようになりました。結局、ビジネスは信用だと思うんです。社会とのつながりの中で信用を増やしていって、その信用が儲けにつながる。お客様、取引先とのコミュニケーションの中で怒られたり傷つけられたりすることもありますが、仲間と一緒に作り上げたものが褒められて信用されたりすると、それはとても嬉しいことです。

――経営者の方に話を聞くと、「起業」にはリスクがあるという話もあります。固定費がかかったり、一人でやるうちはいいけれど社員が入るとその人の人生も背負うことになる。その意味ではまだ起業に対する敷居の高さはあるように感じますが、実際はどうでしょうか?

有薗:以前の考え方だとそうなるかもしれません。今は工夫して固定費をかけずに起業できます。オフィスを借りなくてもいいし、スタッフも業務委託という手がある。「起業」という言葉に惑わされず、ビジネスをすることの本質的な部分を考えるべきでしょうね。

(後編に続く)

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