貝合せって?絵師・鈴木春信の代表作「風俗四季哥仙」から江戸文化を探る!春信の魅力 その3【前編】 (2/5ページ)
そうするとこの絵は4月から5月の初め頃かと思われますが。春になって男女が潮干狩りにデートでしょうか?しかし男性の手には熊手もないし、女性も何か考えているような。
絵暦(今で言うカレンダー)交換会で競い合う絵にしては、ただ単純に“潮干狩り”では弱いように思われます。
上記に描かれている雲の中の和歌を見てみましょう。
こきませに 色をつくして よる貝ハ 錦のうらと みゆるなりけり
作品集:『斎宮貝合』より
(訳)混ぜ合わせ さまざまな色を 集めた貝殻は 錦のように美しい浜辺のようだ
なんだか歌を見ても今ひとつという気がしてしまいます。そこでこの歌の出どころである『斎宮貝合』に注目してみました。
斎宮とはまず“斎宮”とは何かを、非常にざっくりとご説明すると「伊勢神宮に祀られている天照大御神に天皇の代わりにお仕えする、未婚の内親王の中から占いで選ばれた皇女」のことです。“斎宮”は“斎王”とも呼ばれ、もともとはこの“斎王”が住んでいた所を斎宮と呼んでいました。
貝合(貝合せ)“貝合”についてとても興味深い資料がありましたので引用します。