子育てには「お父さんの守備範囲」がある 教育研究家が語る父の役割とは (2/4ページ)
本にも書きましたが、両親とも厳しいと子供は逃げ場がなくなってしまいますし、両方が甘くても過保護すぎてしまったりする。どちらかが厳しくてどちらかは甘めというのがバランスがいいのかなと思います。
――本書の中で「父親だからこそできる子育てがある」とされていました。これはどのようなものなのでしょうか。七田:一つは「ワイルドな遊び」ができることでしょうね。肩車をしたり、抱っこしながら軽く上に放り投げて受け止めたりといったこともそうですし、アウトドア的な遊びもお父さんの方が得意なことが多いと思います。お母さんが家の中での遊びが得意だとしたら、お父さんは外遊びの方で子供に色々な経験をさせてあげるという方が向いていると思います。
もう一つは言葉がけです。一般的にお父さんとお母さんどちらが家の中で話すかといったら、お母さんの方だと思います。子供に対して細々と声をかけるのはお母さんが多い。
だからこそ、お父さんの言葉というのはいざという時に重みがあります。特に仕事が忙しくてあまり子供と話せていないお父さんは、休みの日だとか子供の誕生日や卒業式といった節目のタイミングで子供の将来について言葉をかけてあげると、すごく響きます。
「将来大物になるぞ」でもいいですし「おまえは友達が多いから、人と組んでチームでやる仕事が向いてるぞ」でもいい。親から見た子供の長所を教えてあげつつ、将来のことを話してあげると、大人になっても子供の中にその言葉は残る。それは親が亡くなった後も、子供を励ます言葉になるんです。
――性別によって違うのかもしれませんが、男性の自分の場合は確かに母親の言葉よりも父親の言葉の方が覚えていることが多いような気がします。七田:あとは、いいことでも悪いことでも「こうしたら、こうなるよ」ということを教えてあげることも、お父さんにがんばっていただきたいです。
これは自分の経験なのですが、小学生時代、算数が人より得意なつもりだったんです。中学に進む時に、島根県内ではなく広島の私立を受験したのですが、残念ながら落ちてしまった。特に自信をもっていた算数は十分に勉強していたつもりだったのにダメだったわけです。