子育てには「お父さんの守備範囲」がある 教育研究家が語る父の役割とは (3/4ページ)

新刊JP

それでしょげているところに父が公文式のプリントをもってやってきて「これをやってみないか」と言う。それで、診断テストを受けたら、「小学校5年生のところからやりましょう」と、公文式の先生に言われたのです。

これから中学に上がるっていうのに、5年生のものからやるのかとまたしょげたのですが、父は「人が1枚するところを2枚やってごらんよ。そうしたら1年で2年分進むから、中学3年生になったら高校の数学もわかるようになっているかもしれないよ」と言いました。

それでパッと目の前が開けたんですね。「それならぼくは4枚やる!」って言って、それを2年続けたら、私の学年の公文の成績上位者のベスト10入りするところまでいけた。これって「こうすると、将来こうなるよ」というのを父の言葉で見せてもらえたからだと思うんです。

勉強だけじゃなくて、プロ野球選手になりたいというような夢でも同じで、「こうなりたいなら、こうするといいよ」っていう道を示してあげるのは親の役割ですし、これもどちらかというと父親の方が得意なんじゃないかと思いますね。

――子育ての目標設定のところは興味深かったです。七田さんは「一人で生きていける人間に育てること」が目標だったそうですね。

七田:この目標を作ったのにはきっかけがあって、私は3人子育てをしたのですが、上の子の時は「教育パパ」というか、結構あれやれこれやれと口うるさく言っていたんです。

うちにはちょっとしたルールがあって、親と暮らすのは15歳までで、高校からは親元を離れて寮生活をさせます。そんな決まりがあるわけですが、私は出張が多くて家を空けがちなので、帰ってくるまでにやっておくようにと子供に宿題を出していたんです。

でも、それとは別に学校の宿題もありますし、習い事も行っていたので、小学校の4年生くらいになると私からの宿題をやらなくなっていったんですね。こちらは「なんでやらないんだ」と注意したりしていたのですが、ある時はっと気づいて「この子はあと5年ほどで自分のもとを離れるのに、こんなことをやっていていいのかな?」と思ったんです。

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