親の期待に応えるのがしんどい……「友達いない=寂しい」の方程式から逃れるには #大学1年生の転び方 (2/5ページ)

学生の窓口

お便りによれば、「何度も自分の気持ちを説明している」らしいのですが、それでもまだ言ってくると。ずいぶんと粘りますね親御さんも。

どうしてそこまで友達にこだわるのかは、直接聞いてみないとわかりませんが、わたしの立場から言えることは「大学は勉強するところ」ということです。同世代の若者が集う場所ですから、友達ができることもありますし、それは素晴らしいことだと思いますが、友達を作るために大学に行くわけじゃないんですよ。

勉強して、単位を取って、卒業論文を書く。それが大学でやるべきことです。極端な話、それさえできれば、友達なんていなくてもいいんです。みんな入学前からSNSとかで繋がろうとしすぎ! 孤独を愛する者をわたしは応援したい!
すみません。つい熱くなってしまいましたが、わたしは自分のゼミ生にも「ゼミの同期は友達じゃなくて仲間です」と言っています。仲良しごっこなんかしなくてもいいんですよ、ほんとに(でも仲間は大事にしよう)。

だから、相談者さんがあまり友達を必要としていないことをわたしはすごく好ましく思うんですね。友達って無理して増やすものじゃないし、増えるときは努力なんかしなくても増えちゃうものだし。わたし自身も30歳を過ぎてから友達が増えましたから。

子どもは親の夢を叶えるべきなのか?

ただ、親御さんは大勢の友達とわいわいやってる娘を見て速やかに安心したいんでしょうね。でも、これって、友達が多いことで起こるトラブルとかをまるで勘定に入れてないんですよ。まだ見ぬ娘の友達を無条件に「いいやつ」だと思い込んでいるのが、ちょっとまずいような……。

うーん、だから、やっぱり夢を見ているんでしょうね。娘のキャンパスライフがこうあってほしい、という夢。その夢をどうにかしてかなえてほしいんだと思います。言ってしまえば「親のわがまま」です。

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