世界大戦後の「もしも」の世界を描く『高い城の男』のみどころ&あらすじをおさらい (3/3ページ)
「自分は何者なのか」「自分は本当に自分なのか」「世界は本当に見たとおりのものなかの」といった実存についてのストーリーで、これらは誰もが抱く普遍的な問いかけでもあるため、ディックの小説はSFの枠を超えて一般にも受け入れられるのです。
ディックの作品が多く映像化されるのはこのような特徴のためでもあります。
日本人からすると、俳優の日本人の演技には違和感を覚える点がありますし、話運びの緩急が激し過ぎてついていけないことがあったりしますが、『高い城の男』にはハマると抜け出せない魅力があります。
もし未見であればぜひ一度、主人公と一緒に「別の世界を旅する悪夢」を経験してみませんか?
(高橋モータース@dcp)