年金って本当にもらえるの? 経済学者に聞いてみた #もやもや解決ゼミ (3/4ページ)
結局もらえるのはいつから?
現在、年金の支給開始時期を遅らせようとか、70歳までは働くようにしようなどの議論がされていますが、要はそのようにしないと制度が維持できなくなっているのです。
中には「90歳まで働こう」なんてむちゃなことを言う人もいますが、健康でいられる時間は限られています。その点については、今後も議論が必要でしょう。
老後に向けておすすめしたいこと若いうちからどのような準備をしたらいいのか……は難しい問題です。ただ、大学生のみなさんは、就職先をしっかりと選ぶことが肝心です。AIとか機械に代替されにくい仕事を選んで「冒険しない」「体制にしっかりついていく」という生き方も、大事になるかもしれません。
年金という制度は「平等志向」でできていますから、もうかったからといって一人だけの支給額が増えるわけではありません。なので、年金で足りない分をこつこつ蓄えていくのが現実的だと思います。
低金利になっていて、貯金してもなかなか報われない時代ですが、貯金しないよりは貯金した方がいいのは確かですからね。
脇田先生のお話によれば、現在大学生のみなさんがリタイアする時代にも「老齢年金」はきちんと支給されるとのこと。ただ、支給額がいくらか、生活するのに十分なのかどうかはわからないようです。
老後にお金の心配をしないで済むためには、貯金をする、就職先に注意するなど、世の中の流れを知ることが必須のようですね。