愉快な歌なのに(泣)しょ、しょ、証城寺♪童謡「証城寺の狸ばやし」に歌われなかった悲しすぎる結末 (4/5ページ)
「これは……もしや!」
和尚の不安は的中してしまい、明け方になったころ、一匹の子狸がやって来て言いました。
「……これこれしかじか……」聞けばあの親分狸は腹鼓の打ち過ぎで、腹が破けて死んでしまったそうです。
「そうじゃったのか……あまりに楽しかったもんじゃから……悪いことをしたのぅ……」
「いえいえ、親分は最期に和尚さまを『人間ながら天晴れ』と褒め称えておりました……命を賭けて張り合えたことを、誇りに思っておりましょう……」
悲しみにくれる和尚は子狸の案内で狸たちを弔問し、親分狸の菩提を懇ろに弔ったということです。
エピローグ♪負けるな 負けるな 和尚さんに負けるな
来い 来い来い 来い来い来い
みんな出て 来い来い来い……♪
はっちゃけ過ぎてあんな結末になってしまったものの、狸と人間が月の下で楽しいひとときを共にしたエピソードは広く人々に親しまれ、童謡として現代に歌い継がれています。
ちなみに実在の寺は「證誠寺」ですが、童謡のタイトルが「証城寺」となっている理由については諸説あるそうです。