「戦国時代の騎馬合戦は絵空事」説に異議!武士らしく馬上で武勲を立て「槍大膳」と称された武将【下】 (3/4ページ)
「御屋形様、ここは我らが食い止め申す!早うお逃げ下され!」
大太郎をはじめ、多賀新九郎(たが しんくろう)、菅谷源次郎(すがや げんじろう)、本間佐助(ほんま さすけ)と言った歴戦の勇士たちが北条方の大軍に敢然と立ち向かいます。
北条方の中山新蔵、平沢源太、山名八郎、瀬川小平六、宮崎助六と言った名高い武将たちを次々と討ち取るも、あえなく玉砕。享年25歳の若さながら、天晴れ「坂東武者の鑑」に相応しい最期を飾ったのでした。
終わりに以上、「槍大膳」父子二代の武勇伝を紹介してきましたが、これらの武芸は彼らが特別だった訳ではなく、戦国乱世に生きるものであれば当然に心がけるべき修練でした。
近年では「実際に馬上で槍(に見立てた棒など)を扱ってみたが大変だった。こんな状態では武士たちも到底戦えなかっただろう」という主張も散見されますが、それはあまりに武士たちを侮った物言いではないでしょうか。
ちょっと片手間で「馬に乗り、長物をいじってみた」程度の現代人と、「敵を殺さねば自分が殺される」極限状況下の武士を同列に見なすこと自体がナンセンスです。