「戦国時代の騎馬合戦は絵空事」説に異議!武士らしく馬上で武勲を立て「槍大膳」と称された武将【下】 (2/4ページ)
ここでも大太郎は馬上で槍を奮い、緒戦で先鋒の大将・遠山丹波(とおやま たんば)と富永三郎左衛門尉(とみなが さぶろうざゑもんのじょう)をはじめ、北条方の猛将たち(高木治部 山角越前 中条出羽 太田四郎左衛門 池沼三河 浜名近江)を刃の錆と討ち取る大殊勲。名もなき者を含めると、20から50ばかりも首級を上げたと言われています。
この戦闘で北条方の損害は700、対する里見方は300ほどと言われ、緒戦は里見方の優勢に終わりました。
しかし、これに気を良くした里見軍は油断して「これだけ痛めつければ、今日のところはもう攻めては来るまい」と、飲めや歌えやどんちゃん騒ぎ。日中の疲れもあって、ほとんどの者が泥のように眠りこけてしまいます。
そして案の定、反撃のチャンスを虎視眈々と狙っていた北条方が夜襲をしかけ、里見の陣中は大混乱に陥りました。
一振りの太刀、一領の具足に二、三人が取りすがって奪い合い、ほとんど裸で太刀だけ持つ者、鎧は着たものの素手で敵に向かっていった者など、ほとんど勝負になりません。