野村克也が選んだ「プロ野球史上最強ベストナイン」 (2/5ページ)
先発投手には、ダルビッシュ有が選ばれた。「ノムさんは“ストレートの速い本格派であると同時に、変化球も抜群の技巧派”とベタボメです。プロ入り当初は、喫煙写真報道などもあり、あまり評価していなかったんですがね(笑)」(野村氏を知る球界関係者)
近著の『プロ野球怪物伝』(幻冬舎)では、〈チームの危機を救ってくれる〉〈選手の見本になれる存在〉とし、ダルが“エースの条件”を備えているとしている。
中継ぎは、野村氏が阪神の監督時代、巨人の松井秀喜を封じるために起用した左腕、遠山奨志を選出。「ノムさんは“松井封じ”のため、遠山にサイドスロー転向とシュートを覚えるように厳命しました。シュートで松井をのけ反らせておいてから、外角に逃げるスライダーで打ち取る作戦でした。これが見事にハマり、1999年シーズンは、遠山は松井をノーヒットに抑えましたからね。さすがノムさんですよ」(前同)
抑えは“ハマの大魔神”こと佐々木主浩。佐々木といえば、破壊力抜群のフォークが武器だったが、この魔球の秘密を野村氏は見抜いていた。〈まっすぐ落とすだけでなく、スライダー系のフォークとシュート系のフォークを自在に投げ分け、さらに高速系とチェンジアップ系を使い分けた〉(前掲書) なんと、佐々木は5種類以上のフォークを投げ分けていたというのだ。