爆笑問題×渡辺正行、2020年初笑い対談!「スターを生み続けた『ラ・ママ』」 (2/3ページ)
太田 その間に、浅草キッドや松村邦洋君、バカルディ(現・さまぁ〜ず)、ホンジャマカとか、同世代の芸人がテレビで、どんどん頭角を現してきて……。
田中 そうだったね。
渡辺 あの頃、爆笑は、下ネタとか危ないネタとかガンガンやってたよね。
太田 とにかく放送できないネタを。今と違ってネットもないし、なんでもありだったですからね。
渡辺 でも、俺はそれでも構わないと思っていて。とにかく人前に立って、笑いを取る感覚を覚えておくことが重要。芸人としてブランクができると分からなくなっちゃう。その感覚さえ忘れていなければ、ネタだけ変えていけばいいんだから。
■太田 いつしか客席全体が「ああ、もう古い……」っていう雰囲気に
太田 リーダーはいつも、「いいよ、そのままで」って言ってくれたから、ホントに心強かったですね。
渡辺 まあ、2人の心配はしてたけど、2人の人生だから自分たちでどうにかするしかないんだよね。だから、俺ができたのは、そういう場を提供して、何をするのか見ててあげるぐらい。俺はよく「東京の芸人を育てた」とか言われたりするんだけど、実は見てただけなんだよ。爆笑問題だって育ててないし。
太田 そうなんです。俺らが勝手に育っただけで(笑)。
渡辺 そこは「そんなことないです」だろ(笑)。
太田 でも、当時、俺らは一応トリで出してもらってたんだけど、いつしか客席全体が「ああ、もう古い……」っていう雰囲気になっちゃったんですよね。