「リバプール移籍」の南野拓実は活躍できる?プレミアリーグで苦しんだ日本人(2) (1/2ページ)

Asagei Biz

香川真司
香川真司

 山梨県甲府市に生まれ、全国高等学校サッカー選手権大会でも異彩を放った中田英寿が、ベルマーレ平塚を飛び出し、“世界の中田“へと昇華するまでにそう多くの時間を要することはなかった。1998年に21歳でイタリアのペルージャへ加入し、開幕戦から2ゴールを奪う圧巻の活躍を披露。MFながらシーズン10得点を挙げ、2000年には強豪ローマへとステップアップする。当時のイタリアサッカー界で最も厳格だったファビオ・カペッロ監督からの寵愛を受け、イタリアのレジェンドであるフランチェスコ・トッティとトップ下のポジションを巡って凌ぎを削り合った事実は、日本サッカー界が一歩先へ進んだことを示すに十分な功績だった。

「ローマではリーグ優勝のかかったユヴェントスとの大一番で豪快なミドルシュートを決め、日本人初となるセリエA優勝を自身の手でたぐり寄せた中田。その後もパルマやフィオレンティーナでピッチ上のリーダーとしてチームを牽引しましたが、彼がキャリア最後の所属クラブとして選んだのがプレミアリーグのボルトンでした。当時の指揮官サム・アラダイスからの熱望を受けての契約だったのですが、イタリアとは全く異なるサッカー観やプレースタイルに苦しみ、強豪とはいえないこの中堅クラブにおいて、中田はその能力を十分に発揮することはできませんでした。結局、ボルトンには1年間のみの在籍となり、シーズン後のドイツW杯を終えて現役を引退。29歳での早すぎる決断にも、ボルトンでのパフォーマンスが影響しているのかもしれません」(スポーツライター)

 サッカーの母国の壁——。ここに風穴を空けてくれそうな希望の光となったのが、2012年当時イングランド最強のクラブだったマンチェスター・ユナイテッドと契約した香川真司だ。

 2010年、わずか4000万円の“育成補償費“が支払われる形でセレッソ大阪からドイツのドルトムントへと引き抜かれた香川は、ズバ抜けたリターンをチームにもたらしている。国内リーグの第3節から早くも初ゴールを奪うと、ドルトムントサポーターが最も熱狂するシャルケとの“ルール・ダービー“において値千金の2ゴールを挙げ、すぐさまヒーローへと昇進。加入初年度のシーズンながら、ドイツの最大手スポーツ紙「Kicker」からは年間ベストイレブンに選出されている。

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