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本好きのリビドー (2/3ページ)

週刊実話



 この問題提起が、抜群に面白い。最新刊は「これでいいのか茨城県」。世帯収入は全国でも上位、住宅の敷地面積第1位、水戸黄門を輩出して以来の屈指の教育県と、県が持つポテンシャルの高さは目を見張る。だが、民間調査会社が毎年行う「都道府県魅力ランキング」では、7年連続最下位。「何かがおかしい、もうちょっとしっかりすっぺ」と提起している。

 茨城のダメなところを羅列されると、納得するところもある。観光地は知名度が著しく低く、地元グルメは非独創的。水戸偕楽園が梅の名所ということ、袋田の滝が「日本三名瀑」の一つであることくらいしか知らない。グルメに至っては、全く思いつかない。

 さらに悪名高き「茨城ダッシュ」。交差点で信号待ちしている車が、赤から青に切り替わる瞬間に急発進して強引に右折するのが慣例といわれる交通マナーだ。そのせいか、ヤンキーが多い県という印象も強い。

 シリーズすべてに、こうしたネタが満載。現在まで93巻が発売されている。バックナンバーを調べれば自分が住む地の1冊が見つかり、メリット、デメリットが読め、思わず納得(または反発?)できるかも。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)

【話題の1冊】著者インタビュー 岩井勇気
俺の人生には事件が起きない 新潮社 1,200円(本体価格)

★しゃべりのリズムは崩さないようにした

――本書は『小説新潮』の連載をまとめたものです。初エッセイを依頼された時はどう思いましたか?
岩井 今まで文章を書いたことのない俺に、最初は「何で?」と不思議でしたが、同時に「やっぱり来たか!」と思いましたね。客観的に見ても“陰キャラ”ですが、やはり醸し出している雰囲気があったんでしょうね。自分でも「そーだよねー」と変に納得してしまいました。そもそもエッセイって、芸能界なら地位のある40〜50代の女優さんが、演技や人生について語るっていうイメージを持っていて、芸人の俺が書いても「売れるわけないだろー」と思いましたよ(笑)。

――ありふれた日常が「めちゃくちゃ面白い!」と評判です。なぜ、普段の生活を題材にしようと思ったのですか?
岩井 そもそも、俺の人生、そんな面白いことなんて起きてないんですよ。
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