雨水から有毒物質を濾過できるミネラルコーティングの砂の開発に成功(米研究) (1/2ページ)
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カリフォルニア大学バークレー校のエンジニアたちが、ミネラルでコーティングした砂で、水に含まれる鉛やカドミウムのような有害な金属を吸収することに成功したそうだ。
金属だけでなく、ビスフェノールAのような有機化合物も破壊してくれるので、これまで利用されることのなかった雨水を濾過(ろか)し、水不足を解消できる可能性が高いと期待がもたれている。
・これまで雨水が利用できなかった理由
アメリカ・ロサンゼルスのような地中海性気候の都市では、湿度の高い冬の間に地下に雨水を溜めておき、乾季がきたらそれを水資源として利用できればそれに越したことはない。
ところが、実際にやろうと思うと大きな壁が立ちはだかる。雨水には、通りや排水路を流れるうちに、有害な汚染物質が混ざってしまっているからだ。
そうした汚染物質には、たとえば車の有鉛ガソリンから排出され何十年も蓄積されたままになっている鉛粒子や、芝に使われる殺虫剤などがある。
こうした化学物質は、子供の神経発達遅延やがんの原因になるので、雨水の利用が進まないのも当然なのだ。

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・ミネラルでコーティングした砂をフィルターとして利用
今回開発されたミネラルコーティングされた砂ならこの問題をクリアできる。
この砂を公園や駐車場などにまいておく。すると砂が雨水を濾過し汚染物質が除去される。きれいな水は地下の帯水層へと流れつくので、あとは必要に応じて、汲みあげればいい。
コーティング剤は酸化マンガンという、土の中で自然に形成される無害なミネラルだ。