貧乏してもユーモア大事!「徒然草」の作者・兼好法師の手紙があまりに回りくどすぎる件 (4/4ページ)

Japaaan

「うぅむ、頓阿の歌才もなかなかじゃのぅ」意外と余裕な兼好法師(イメージ)。

愛しの彼はなぜ来てくれず、兼好法師は仮庵で独り寒さにふるえなければならなかったのか……その理由は「米がなく、銭も少ししかなかった」からに他なりません。

この様子では米も銭も分けてもらえそうにありませんが、兼好法師には友人が自分のセンスを理解してくれたことの方が嬉しかったようです。

終わりに

襤褸(ぼろ)を着てても心は錦……どんなに貧乏しても、常にユーモアを忘れない兼好法師の人柄が偲ばれるエピソードでした。

しかし、頓阿もよく解読できたものです(レベルが釣り合うから友達でいられたのでしょうが)。知的なインテリとして大人気だった兼好法師ですが、実際身近にいたら、ちょっとめんどくさい人だったのかも知れませんね。

※参考文献:
蛇蔵・海野凪子『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』幻冬舎、2011年8月25日
吉田兼好『新訂 徒然草』岩波文庫、1985年1月1日

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