盛り下がる雑談をしないために 気をつけるべき返し方とは? (1/2ページ)
あなたは「雑談」は得意ですか?
友達とのおしゃべりと違って、そこまで仲が良いわけではない相手と、当たり障りのない会話で距離を縮める。正直気を使うし、何を話したらいいか分からない。
そんな苦手意識を持っている方も少なくないのではないはず。
しかし、自分にはコミュニケーション能力がないかもしれないと落ち込む必要はありません。作家で心理カウンセラーの五百田達成さんは、そもそも雑談は難しくて当たり前なのだといいます。
五百田さんの著書『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)によれば、たいていの人は
(1)友達や仲のいい人との、気を使わない、楽しいおしゃべり
(2)仕事の場面で、きちんと話す、大人としての会話
このふたつぐらいしか、話し方のバリエーションを持っていないのだそうです。
しかし、雑談とはそのどちらでもない「第3の会話」といえます。
経験がなくて難しいことなのに、「雑談なんて簡単だよ」と適当にやってしまうと、イマイチ盛り上がらない結果になってしまうのです。
本書は雑談で微妙な空気にならないためのコツを、NG例、OK例をあげて具体的に教えてくれる一冊。
たとえば雑談では、相手が答えやすい質問をすることが大切です。例として、以下のようなやりとりをしたことはないでしょうか。
A「うっかり電車の中で寝過ごして終点まで行っちゃったんですよ」
B「どうして寝過ごしたんですか?」
A「え? ああ、えーっと…ちょっと飲み過ぎたからですかね」
B「なぜ、そんなに飲んだんですか?」
明らかに盛り上がっていない会話ですよね。
Bさんに悪気はないのですが、五百田さんによれば「なぜ(WHY)?」の質問をしたことに問題があるそう。