天下人もクジラもみんな好物!昔から親しまれている「蕎麦ジョーク」を集めてみました! (2/5ページ)
歌の才能でも知られた長岡玄旨こと細川幽斎。Wikipediaより。
薄墨(うすずみ)とは黛(まゆずみ。眉を描く墨)の薄いものですが、女房詞(にょうぼうことば。女性たちの間で流行った隠語)で「蕎麦掻」を意味しています。灰色のぼったりとした形状が、眉を連想させたのでしょう。
そばかほ(側顔)とはそのまま横顔の意味で、これは「蕎麦or蕎麦掻」との掛詞(かけことば)です。
そして帝(みかど)とは天皇陛下の事ですが、女房詞では「蕎麦」を意味します。蕎麦の実には角(かど)のような突起が三つあるため、「三角⇒帝」と掛けたのです。
つまり、この和歌は「薄墨で眉を描いた横顔をよく見たら、何と帝でいらっしゃいましたか」という意味になりますが、ここで帝と言っているのは外ならぬ最高権力者である秀吉を指しています。
帝と見間違えるほどに素晴らしい方……ずいぶんご大層なおべんちゃらもあったものだ、と周囲の者たちはその図太さに呆れるやら感心するやら……とまぁ、そんなお話。
「もり蕎麦はごめんだ」さて次は、江戸後期の笑話集『松魚風月(かつをふうげつ)』から、こんなジョーク。
ある時、鯨(くじら)が久しぶりに江戸湾・品川まで遊びに来ました。鯨は魚たちの大親分であることから、みんなこぞって大歓迎です。