巨人のレジェンド長嶋茂雄と王貞治、1964年の「週刊大衆」感動インタビュー (3/4ページ)

日刊大衆

〈相手の女性の方に迷惑千万な話です。僕みたいな男とヘンな噂なんかたてられて……。(ゴシップ報道は)面白いですよ。僕が会ったこともない人と、隠れてデートしていたり……。なにか映画でも見ているような感じですね〉

 さて、実際の恋愛事情に関してはというと、こんな言葉を残している。〈どうも、僕は恋愛なんてできないんですよ。ガラじゃないんだな。でも、結婚するとしたら見合いから結婚――やっぱりそのコースがいいんじゃないかな〉

■大会コンパニオンとの座談会で

 だが、この発言は見事に裏切られる。まさにこの64年、長嶋は、生涯の伴侶となる女性と出会うのだ。「“世紀の結婚”と日本中を沸かせたミスターと西村亜希子さんのカップル。これは、まさに東京五輪が取り持った“縁”でした」(前出の元番記者)

 この年の五輪期間中、報知新聞で、『ON五輪をゆく』という連載企画が紙面を飾ることになった。「開会式から閉会式まで、ONが連日、各競技を取材するという企画。異色の内容は、かなり評判だったようです」(前同)

 そして大会8日目。この日は趣向を変え、競技ではなく、大会コンパニオンとの座談会が設けられた。「ONとの座談会に参加した5人のコンパニオンの中に、西村亜希子さんがいたんです。彼女は、モロッコのIOC委員夫妻の担当で、他にもイタリア、チェコの委員も受け持っていました」(同)

 亜希子さんは、英語、フランス語、スペイン語が堪能。記事の中には、「日本語を入れて4か国語もしゃべれるのはすごい」と、王が思わず感心する一幕もあった。「この座談会で、ミスターは亜希子さんに一目惚れ。同席していた記者に、連絡先を聞いてくれるように、しつこく頼んだといいます」(同)

 その行動力は、“恋愛はガラじゃない”と語っていた人物とは思えない。「ミスターは、五輪が終わるのを待ってから亜希子さんに電話したそうです。デートにこぎつけるまでにはそれなりに時間がかかり、ミスターは珍しくそわそわしていたとか(笑)」(同)

 同年11月26日、キューピッドとなった報知新聞が2人の婚約をスクープ。出会って40日という超スピード婚約劇で、世間は驚きに包まれた。

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