清原&桑田、長嶋解任…巨人軍「重大事件のウラ真相」 (2/3ページ)

日刊大衆

「作新学院の学院長で自民党の副総裁だった船田中氏は、各球団オーナーに指名しないよう根回しをしていました。しかし、ライオンズが1位指名を強行したため、江川は南カリフォルニア大学に野球留学することになったわけです」

 その1年後。「江川が突如、船田氏の事務所で巨人への入団発表を行ったんです。巨人は野球協約を徹底分析し、第138条に“抜け穴”があることを発見します。ライオンズの交渉権がドラフト前々日に失効することを牽強付会して、“ドラフト会議の前日は、選手は自由の身分”だと強弁したんです」(当時を知る球界関係者)

 これが世に言う「空白の1日事件」だが、絵を描いたのは船田の懐刀だった秘書の蓮実進氏だった。この姑息とも取れる巨人のやり口に世間は激高。江川のアンチファンを多数生むことになったが、事件の“真の首謀者”はと言うと……。

「ミスターです。是が非でも江川が欲しいというから、巨人はあそこまで大掛かりな謀略を仕組んだんです。ミスターの“欲しい欲しい病”は、この頃からだったんですね(笑)」(同)

■「非情の長嶋監督解任事件」「KKドラフト事件」も

 続いては、「非情の長嶋監督解任事件」。79年に、5位に甘んじた巨人。危機感を募らせたミスターが強行したのが、有名な“地獄の伊東キャンプ”だった。

「そのかいあって翌年は3位に浮上。Aクラス入りが監督続投の条件とされていたため、ミスターは来年は優勝と意気込んでいたんです」(長嶋を知る人物)

 ところが球団は一転、長嶋解任を決定する。「動いたのは川上さんでした。川上さんは、シーズン中に藤田元司や国松彰、瀧安治といった川上派と謀り、“長嶋の後任は藤田”と、当時の“読売のドン”だった務臺光雄さんを口説いたんです」(前同)

 寝首をかかれた格好となった長嶋は激怒。読売新聞や日本テレビには、ファンの抗議が殺到したという。

 長嶋監督電撃解任から5年後、またも巨人が世間の怒りを買う事件が発生する。

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