どんな美女にもまさる姫君!「源氏物語」ヒロインで極度のコミュ障・末摘花の恋愛エピソード【二】 (1/5ページ)
前回のあらすじ どんな美女にもまさる姫君!「源氏物語」ヒロインで極度のコミュ障・末摘花の恋愛エピソード【一】
『源氏物語』の主人公にして日本史上きってのプレイボーイ・光源氏(ひかるげんじ)は、乳兄弟である大輔の命婦(たゆう-みょうぶ)から亡き常陸宮の姫君が貧乏しているとの噂を聞いて興味津々。
しかし姫君は極度のコミュ障&和歌が下手で、せっせと贈られてくる光源氏からの恋文に返歌を詠もうとしたところ、知恵熱を出して寝込んでしまう始末。
さてさて、二人は無事に結ばれるのでしょうか……?
恋のライバル・頭中将が参戦!(あちゃあ……えらい姫君を紹介しちゃったなぁ……)
内心で焦っていたのは大輔の命婦。ここまでコミュ障で才知に乏しい姫君だと光源氏が知ったら、恨まれてしまうのはもちろんのこと、経済援助など夢のまた夢……。
実際、近ごろは光源氏も何だか狐につままれたような顔をして、明らかに姫君のことを飽きかけている様子。
……このままではいけない。何とかしなくては……そう命婦が思った矢先に、思いがけない助け船がやって来ました。