歴代総理の胆力「佐藤栄作」(3)絶妙極まる「佐藤流人事」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 その佐藤は、長期政権の締めくくりで異例の退陣会見を見せた。昭和47(1972)年6月17日である。

 日頃から新聞に叩かれ続け、ためか政権末期の内閣支持率も先細りとなっていた佐藤は、会見席上から「新聞は真実を伝えていない。テレビは前に出なさい。国民に、直接、話したい」と、寡黙で知られていた佐藤にしては、珍しくハッキリ物を言ったのだった。テレビのカメラは、前に出なくても望遠が利くのだが、ここでは、長期政権に幕を引く佐藤の気持ちの高ぶりも窺えたのだった。

■佐藤栄作の略歴

明治34(1901)年3月27日、山口県生まれ。東京帝国大学法学部卒業後、鉄道省入省。ノーバッジで第2次吉田内閣官房長官。昭和39(1964)年11月第一次内閣組織。総理就任時63歳。沖縄返還協定調印。昭和50(1975)年6月3日、脳卒中で死去。享年74。

総理大臣歴:第61~63代 1964年11月9日~1972年7月7日

小林吉弥(こばやし・きちや)政治評論家。昭和16年(1941)8月26日、東京都生まれ。永田町取材歴50年を通じて抜群の確度を誇る政局分析や選挙分析には定評がある。田中角栄人物研究の第一人者で、著書多数。

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