刺客となった悲劇の皇后!日本神話のヒロイン・狭穂姫命と兄の禁断の関係【上】 (2/3ページ)

Japaaan

「そなたは主上(おかみ)とこの私、どちらを愛しているか?」

実に応えにくい質問ではありますが、「どちらも愛している」という選択肢が許されない以上、狭穂姫命は肚をくくって答えます。

「……お兄様です」

それを聞いた狭穂彦王はニヤリとほくそ笑み、狭穂姫命に短刀を手渡して言いました。

「そなたの言葉が真であるなら、この刃で主上の咽喉を貫くがよい」

狭穂姫命をめぐる略系図。

かねて皇位を狙っていた狭穂彦王は、妹の自分に対する愛情を利用して垂仁天皇の暗殺を企んだのです。

「……はい。お兄様の仰せなれば……」

さて、計画は成功するのでしょうか。

絶好のチャンス到来!垂仁天皇の運命は?

数日後、そんな謀略など露知らず、垂仁天皇はいつものように愛する狭穂姫命と戯れていました。

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