刺客となった悲劇の皇后!日本神話のヒロイン・狭穂姫命と兄の禁断の関係【上】 (1/3ページ)

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刺客となった悲劇の皇后!日本神話のヒロイン・狭穂姫命と兄の禁断の関係【上】

本当はあの人が好きだけど、諸事情からこの人と結婚した(せざるを得なかった)……そんな話は古今東西いくらでもあり、できればみんな幸せになって欲しいものですが、世の中には結ばれてはいけない関係も存在します。

たとえば父母や兄弟姉妹など、いわゆる近親婚は多くの国や時代において禁忌とされてきましたが、それでも好きなものは好きなのだからしょうがない……と一線を越えてしまう人々も、少なからずいました。

そこで今回は日本の記紀神話(『古事記』&『日本書紀』)に登場する、とある兄妹のエピソードを紹介したいと思います。

兄・狭穂彦王の野望と恐るべき暗殺計画

狭穂姫命。Wikipediaより。

物語のヒロインは狭穂姫命(さほびめのみこと※1)。第9代・開化天皇の孫で、腹違いの従兄に当たる第11代・垂仁天皇(すいにんてんのう)と結婚(垂仁天皇二BC28年)し、その皇后として深い寵愛を受けていました。

しかし、実は結婚前から実の兄・狭穂彦王(さほびこのみこ※2)と愛し合っており、結婚してからもしばしば密かに逢瀬を重ねていたのです。

……そして結婚から3年(垂仁天皇五BC25年)。いつものように密会していた狭穂彦王が、狭穂姫命に訊ねました。

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