上空25メートルに設置した小さな樽の中で70日以上暮らす男性。まだ一度も降りていない(南アフリカ)
Michele Meacher/Facebook
南アフリカ、ダルストロームのバーノン・クルーガー(52)さんは、73日間大地に足を着けていない。彼の“そらの家”である、地上25メートルのポールのてっぺんにくくりつけられた小さな樽の中で生活していて、この間、一度も降りてきていないからだ。
とても横になれるスペースはないしトイレもない。食事とか排泄とか睡眠とかどうしているのだろう?そしていったい何のために?
・22年後の再チャレンジ
クルーガーさんが初めて樽の中で空中生活をしたのは22年前のこと。休暇でエキゾチックな島を訪れたとき、あるインドネシア人男性が木の上に28日間居座り続けたという記録を作ったことを知った。
当時、すでにその記録は破られていて、最長は54日間となっていた。友人のひとりに、その記録を破ってみては?と言われたが、最初は冗談だとしてとりあわなかった。
ところが急に気が変わったのか、クルーガーさんはその後、南アフリカに自分専用のポールを建てて、この無謀なチャレンジを実際に始め、1997年に64日間というギネス記録を作ったのだ。
それ以来、彼の記録は破られていない。だから今度は、クルーガーさん自身が自ら自分の記録を破ろうと決めた。
Guinness World Record attempt - Up The Pole
なぜ、自分の記録を破ろうと決めたのか?クルーガーさんはこう答えた。
う~ん、わからない。自分でも疑問に思い始めているんだ。初めてチャレンジしたのは22年前で、誰も僕のそのときの記録を破ろうとしなかった。
マジシャンのデヴィッド・ブレーンが挑戦したけど、失敗した。だから、自分でその限界を敗れるかどうか、見てみようと思ったんだ
・狭い樽の中でどのように生活しているのか?
地上25メートルにある小さな樽の中で生活するのは、思った以上に大変なことだ。
樽の中はとても狭いのでなにもできない。食べ物や水などは、地上にいる仲間の助けをかりなければ、どうしようもない。
それでも、クルーガーさんはその状態で現在、73日間のとんでもない記録を更新中だ。少なくとも、78日目になるまでは、地上に降りて来る気はないらしい。
ほとんどのことを仲間に頼らなくてはならないし、この樽の中で寝るのはかなりしんどい。体を小さく丸めて胎児のような格好で寝なくてはならないんだ。フラストレーションがたまるよ
地元のレストランが提供してくれる食べ物は、籠に入れて引き上げられる。
体は週2回、小さなたらいで洗うだけ。排泄物は樽に取りつけられた長い排水管を伝って、ポール下の浄化槽にたまるようになっている。
Up the pole in Dullstroom
・子供たちの為の資金集めという目的も
この挑戦をすることで、クルーガーさんは子供たちを助けるための資金集めをしている。
今回、自分で自分の記録を破った。22年前は、イギリス人の記録54日間を破って、67日間を叩き出した。今度は、80日間に挑戦するつもりだ
written by konohazuku / edited by parumo