コンゴ動乱で活躍した伝説的傭兵部隊の創設者、マイク・ホアー氏が100歳で死去 (2/2ページ)
1965年にタンガニカ湖のほとりでチェ・ゲバラの部隊と戦い、そして破った唯一の人間であるとも自称している。
コンゴ動乱中の彼についてはエピソードに事欠かない。彼の率いた傭兵部隊「第5コマンド部隊」は、略奪や強姦、殺害といった犯罪行為によって大いに恐れられた。部下には元ナチスで鉄十字を着用して戦ったジークフリート・ミュラーや、SASからの脱走兵、ジョン・ピーターズなど、第二次世界大戦後に行き場を失った兵士が多くいたようだ。部隊はアイルランド人の傭兵部隊を指す「ワイルドギース」と呼ばれ、1978年公開の同名の映画は、ホアー氏と彼の部隊に大いにインスパイアされている。
その後、一介の民間人に戻ったホアー氏だが、62歳になると、当時共産主義に接近していたセーシェル政権を転覆させるクーデターのために再び部隊の指揮をとることになる。アメリカなど資本主義陣営によって極秘の支援をうけ、アフリカでの戦闘経験がある傭兵達が集められた。
しかし、社交クラブの旅行に偽装しセーシェルの空港に降り立ったところ、荷物の底に隠していた自動小銃が税関職員によって発見されてしまったため計画は失敗する。セーシェル政府軍や警察との銃撃戦の末、ホアー氏と部隊はエア・インディア機をハイジャックして彼らを支援していた南アフリカ共和国に戻るものの、逮捕された後33ヶ月収監された。
その後はアフリカやフランスなどを拠点に野生動物の生態や遺跡の調査、傭兵部隊の年代記の執筆などをして余生を過ごした。
ホアー氏は有能な士官であり、魅力的で感傷的な紳士として知られる一方、傭兵ビジネスを拡散した問題のある人物としても悪名高い、実に対象的な評価を得た人物である。傭兵という言葉にロマンがあるとすれば、彼の冒険に満ちた人生による功績といえるだろう。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM202002Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。