感染症に関する知識を正しく身に着けよう。疫学で学ぶ病気の広がり (2/4ページ)

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・各感染症の基本再生産数

 たとえば一般的な季節性インフルエンザのR0は2~3ほどだ。ところが、麻疹(はしか)のR0は一般に12~18とされる。

 これは、麻疹にかかった人が1人いれば、そこから12~18人に感染する可能性があるということだ。だからワクチンがなかった時代は、あっという間に学校で大流行した。

 人口の中に病気に対する免疫を持つ人がたくさんいれば、それが広まる可能性は低くなるだろう。これを「集団免疫」という。

 ワクチンなどによって集団免疫が一定レベルに達すれば、病気はいずれ収束する。そして、その集団免疫レベルはR0が低いほどたやすく達成できる。

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wikipedia/基本再生産数

・新型コロナウイルスの致命率は?

 新型コロナウイルスの致命率を正確に推定するのはかなり難しいと言われている。今のところ十分なデータが得られていないからだ。
 
 2020年2月8日の予備的な試算によれば、1.4パーセントだという。
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