地球に衝突するリスクのある地球近傍天体が11個特定される(オランダ研究) (2/3ページ)
研究グループは、このシステムを「HOI(Hazardous Object Identifier)」と呼んでいる。オランダ語で「やあ」「こんにちは」の意だ。

Credit: ESA / P. Carril
・地球に衝突する可能性がある100メートル級の小惑星を特定
NASAのデータベースで検証したところ、HOIはすでに知られている潜在的に危険とされる地球近傍天体を90.99パーセントの精度で特定できたという。
さらに、これまでリスクなしとされながら、じつは危険かもしれない小惑星を11個も見つけ出した。それらは2131~2923年に地球と月の10分の1の距離まで近づくと予測されており、いずれも直径が100メートル以上ある。
ちなみに1908年にシベリアに激突し、半径30~50キロ範囲の森林を焼き払った「ツングースカ大爆発」を引き起こした隕石は、50~80メートルだったと推測されている。発見された11個の小惑星のヤバさが分かるだろう。
じつは11個の小惑星の軌道はかなり混沌としている。そのため、しらみ潰しにシミュレーションを行い、そこから確率計算をするような既存のソフトウェアでは、その危険性を認識することができなかったのだそうだ。

Reimund Bertrams from Pixabay
・ニューラルネットワークを使った研究はこれからが本番
研究グループのポルトギース・ズヴァルツ教授によると、今回の研究は手始めの練習に過ぎないという。