戦う女性の息抜きに。夏帆・臼田あさ美『架空OL日記』インタビュ― (1/4ページ)
「そうそう、わかる……!」「このゆるさがたまらない!」と、ドラマ版から働く女性に共感の嵐だった『架空OL日記』。
『架空OL日記』とは、芸人・バカリズムさんが2006年からOLになりきって架空の日常を綴ったブログ「架空升野日記」を書籍化したもの。
2017年にドラマ化され、「どうしてこんなにもOLの日常がわかるの……?」と思うくらいリアルな描写にハマる人が続出した作品だ。私も、その世界観にどっぷりと浸かったひとり。
銀行で働く5人のOLが醸し出す独特の雰囲気やかけ合いが魅力の本作。そんな5人が、2020年2月28日(金)にスクリ―ンに帰ってくるのだ。
どのようにしてあのリアルなOL感を醸し出しているのか。もしかして劇中ってアドリブだらけ?
バカリズムさん演じる“私”の同期である“マキちゃん”を演じた夏帆さんと、頼れる先輩“小峰様”を演じた臼田あさ美さんにインタビュー。マイナビウーマンの特集「#働く女は今日も戦う」に絡めて、OLとしての役作りや自身の仕事観について話をうかがった。
■独特のゆるさは、5人の自然な空気感
――映画『架空OL日記』にも、「月曜日が憂鬱」「会社にイヤな上司がいる」など、ドラマ版同様に働く女性のリアルが詰まっていました! お二人はOLという普段のお仕事とは違う役を演じられることで、どういった役作りをされたのでしょうか?
夏帆さん(以下、夏帆):実は、それほど役作りはしていないんです。
臼田あさ美さん(以下、臼田):銀行員の所作は勉強しましたけど、それ以外のところは意外と特殊じゃないのかも、と思いました。
――というと……?
夏帆:特別「OLだから」というよりかは、5人の空気感で生まれた雰囲気を大切にしていました。もちろん、銀行員の方に取材した資料を読むなど勉強はしましたが、それ以外は台本の時点でOLの日常がちゃんと描かれていたので、特別私たちが準備をして……ということではないのかなと思ったんです。
臼田:台本以上のことを準備して演じるというほうが、もしかしたら原作のよさから離れていってしまうのかも……と思って。