完全無欠を意味する「完璧」の「璧(へき)」とは一体何なのか (2/3ページ)

心に残る家族葬

いつの時代でも人間は、避けることがままならない場合も多々ある「邪」「禍事」を恐れ、完全に避けられないことがあるとわかっていても、それをできる限り避けたいと思っていることの証だろう。

■最後に…

現代の日本においては、死後の遺体は火葬される。そしてその骨は骨壺に収められ、狭い墓石の下に埋納されることが当たり前になっている。そうした中、我々は、古代中国の高位の人々のように、広々とした空間の中で、遺体が焼かれることなく、大量の璧などの副葬品とともに埋葬されたいものだろうか。死んでしまったら、どんな宝物であっても、自分の手にすることは叶わないとわかっているから、そんなものはいらないと思うか。それとも、「完璧」の言葉通り、少しの欠けも歪みも傷もない璧と共に、永久に眠り続けたいと思うのか。

当時と今とでは、人が生きている時間は、比べものにならないぐらい長い状況だが、「死にたくない」「一日でも生きていたい」と思う気持ちそのものは、ほとんど変わらないはずだ。そうした中、自分の富や名誉、栄耀栄華の日々を文字通り、「手放さない」死に方を選びたくなるものだろうか。

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