元大関・豪栄道インタビュー「最後の土俵で思ったこと」 (3/3ページ)
武 14年も記憶に残っていますね。春場所12勝、夏場所8勝で、次の名古屋場所で13勝を挙げれば、大関昇進という状況だったんです。それなのに、前半戦で2敗してしまって……。そんな中、迎えた11日目の横綱・白鵬戦。なかなか勝てなかった横綱に勝ったことで、自信になりましたね。そして13日目から3連勝して、なんとか大関に昇進することができたんです。
ーー大関昇進の口上「謹んでお受けいたします。これからも大和魂を貫いて参ります」は、印象的でした。
武 大和魂という言葉の解釈はいろいろあると思うんですが、自分はヤセ我慢を含めた我慢強さだと思っているんです。力士なんだから、痛いところもあるし、悔しくて泣きたいときもたくさんある。でも、そういう部分を表に出さない。言い訳をしない。そうした力士でありたいと思ったんです。
ーーそして大関昇進後、3度目のカド番で迎えた16年秋場所、全勝優勝という大輪の花を咲かせます。
武 大関昇進以来、毎場所優勝を狙っていましたけど、まさか全勝できるとは……。13日目、日馬富士関に勝って13戦全勝になって、翌日にも優勝が決まる、という状況になったときは、さすがに一睡もできなかった。自分は緊張するタイプじゃないと思っていたのに、意外と“緊張しい”なんだなって思いましたね。
現在発売中の『週刊大衆』3月23日号では、初場所で幕尻優勝を果たした徳勝龍のインタビューも掲載している。