元大関・豪栄道インタビュー「最後の土俵で思ったこと」 (1/3ページ)

日刊大衆

元大関・豪栄道インタビュー「最後の土俵で思ったこと」

 新型コロナウイルスの影響で、無観客開催という異例の形で、3月8日から始まった大相撲春場所。その土俵上に、大阪府寝屋川市出身の“ご当所力士”、豪栄道の姿はない。

 カド番で臨んだ1月の初場所12日目の朝乃山戦に敗れ、無念の負け越し。大関を33場所務めた和製大物力士は、潔く引退を決めた。年寄武隈を襲名した親方に、初場所を振り返ってもらうとともに、力士人生、春場所の見どころを直撃!

ーー親方、改めまして15年間の土俵生活、お疲れさまでした。引退された今は、どんな心境ですか?

武隈親方(以下、武) まだ実感が湧かないというか、部屋(境川部屋)では若い力士に稽古をつけたりしているから、生活そのものがそう変わったわけじゃないんですよね。ただ、問題は服。これまでは着物に雪駄でしょう。首が太いから、ワイシャツの首回りがキツイし、革靴とかもはき慣れてないから、ビーサンでごまかしたり……(笑)。ホラ、今日もこんな感じ(スーツの足元はビーチサンダル)。

ーー(笑)。食べる量も減りましたか?

武 それがそうでもなくて……。現役時代にお世話になった方々に、引退のあいさつに行っているんですが、その席で食べたり、飲んだり……。食べる量を急に減らすこともできないのに、運動量のほうは減っているから、全然痩せない。たぶん現役時から5キロくらいしか減っていないんじゃないかと思います。

ーー親方は33場所で大関を務めました。初場所で負け越した(5勝10敗)ことで、陥落が決まりましたが、大関復帰の道もあったと思います。

武 それは皆さんに言われます。「春場所で10勝すれば、大関に戻れるんだから……」って。でも、自分は3年くらい前から、「大関から落ちたら引退しよう」と心に決めていたんです。2016年に優勝して、よりそういう心構えになりました。自分の中で一つのけじめみたいな感じですね。近しい人には、その話はしていました。

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