時空を喰らう「無の泡」とは何か? (3/6ページ)

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Gerd Altmann from Pixabay

・すべてを無に還す「無の泡」

 もし、安定した宇宙というイメージが幻想であるならば、宇宙はいかにして崩壊するのだろうか? その答えが「無の泡」である。

 無の泡は、時空は内側と外側とでは特性が異なると説く「時空の泡」の一種だ。泡には、たとえば内外でダークエネルギーの強さが異なるタイプが考えられるが、無の泡の場合、内側には何もない。文字通りの無である。

 偽の真空の時空の中でこの無の泡が発生してしまうと、それは急激に成長し、やがては宇宙全体を飲み込んでしまう。最終的に時空は完全に無に還り、宇宙は終焉を迎える。

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・無限の宇宙では無の泡が100パーセント発生する

 だが、そもそも無の泡はなぜ発生するのだろうか? その答えは「超弦理論」に求められる。

 超弦理論や超ひも理論と呼ばれるこの仮説は、物質の基本的な単位は点ではなく、1次元の広がりを持つひもであると説明する。ひもは振動することができ、これが量子重力を作り出す。

 宇宙の姿を説明しうる優れた理論とされているが、いくつかの立証されていない前提に立脚してもいる。

 一例を挙げるなら、同理論は4次元よりも多くの次元を必要とする。3次元空間と時間に加えて、コンパクトに折り畳まれて検出できない、数学的にはあるとされる小さな次元がなければならないのだ。
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