「30年間の恋」の行方は? 波瑠・成田凌『弥生、三月』インタビュー (2/5ページ)
「高校のときに亡くした親友(杉咲花さん演じるサクラ)のことを何度も思い出しただろうな」「不安なときにはサクラの声を聞きたかっただろうな」という気持ちを考え、それが年齢を重ねたものとして共有できればいいなという感覚が強かったですね。
――そんな弥生に恋心を抱くサンタを演じた成田さんはいかがでしたか?
成田凌さん(以下、成田):同じ日に高校生のシーンと40歳のシーンの撮影をすることもあったので、準備のしようがなかったです(笑)。できたのは心の準備くらいでした。ただ、この作品は衣装合わせにとても時間をかけてじっくり選んだので、そのおかげで衣装やメイクの力を借りながら外見の年齢変化は表現できたと思います。
内面は、年齢がどうというよりは「状況」によって人の雰囲気は変わると感じました。16歳と50歳で心が大きく変わるような人間はあまりいないと思っているので。
いろいろなことを経験した中で1本の筋がうっすらとでも見えれば、ひとりの人間はできあがるのかなと思ったので、そこを意識していました。
――初共演となるお2人ですが、作品作りを通してお互いにどのような印象を抱きましたか?
成田:波瑠さんは、もう……「その場にいたらいい存在」なんです。
――それは……?
成田:いろんなものを含めて「波瑠さんがいるだけで作品が成り立つ」という感じですね。主役ってそういうことだと思うんです。波瑠さんのようなフワッとせずにきちんと決めていける人が真ん中にいることで、いい意味での緊張感もあり、現場がちゃんと進んでいったように思います。
波瑠:そんなことないですよ。もうちょっとちゃんとできればな、と思うことはたくさんありました。
私は成田さんを、人の懐に入るのが上手だなと思いました。きっとサンタの魅力でもあり成田さん自身の魅力でもあるんですけど、人懐っこいっていうんですかね。みんなにかわいがられるんですよ。「あ、これは心得ているな」と思って(笑)。
まわりの人に気に入ってもらって、応援してくれる人を増やせるのはとても強いことなので、私にはない強さを持っているなと思いましたね。