「30年間の恋」の行方は? 波瑠・成田凌『弥生、三月』インタビュー (4/5ページ)
■山場ばかりで、一番を選ぶのが難しい
――最後に、この作品でお2人がそれぞれ考える「ここはぜひ観てもらいたい」というシーンを教えてください。まずは波瑠さんから。
波瑠:『弥生、三月』は、一般的な映画に1~2つほど盛り込まれている山場のシーンで大体が構成されている作品なので、これという場面を選ぶのがむずかしいですね。
成田:本当にむずかしいですよ、これは。
波瑠:好きなのは、サンタが自分の息子・あゆむくんに会いに行って、サッカーをするところですかね。最初はつながらなかったボールがどんどんつながり出して、最終的にサッカーが成り立つというシーンなんですけれど。
離れ離れになった父と息子の心のキャッチボールが徐々にできていく様子を、目に見えるように表していることがとても効果的だと感じましたね。
私はそばで応援している側でしたけど、つられて感動してしまいました。しかも、それを弥生が促してあげているのがとてもハートフルで。心温まるシーンに仕上がっていると思います。
――あのシーンは思わず泣いてしまいました。成田さんはいかがでしょうか?
成田:最初に脚本を読んでグッときたのは、サクラの残したテープを弥生が聴くシーンですね。俺も聴くシーンがあったらよかったのにと思ったくらいです(笑)。
高校生のときに2人が持たされた「錘(おもり)」みたいなものを、最後に解き放ったような感覚というか。あのシーンが一番好きですね。ぜひ観ていただけたらと思います。
生きていれば、乗り越えなくちゃいけない壁にぶつかることがある。劇中の弥生とサンタもそうだ。そんな負けそうになったときに救ってくれるのは、大切な思い出だったり、大切な人からの言葉だったりする。
真っ直ぐでいること、強く生きることの大切さを弥生は教えてくれた。だけど、すべてをひとりで背負いこむ必要なんてない。
強く思い、支えたいと思ってくれる人に気づけたとき、よりステキな人生への第一歩が踏み出せるのだと感じた。弥生にとっての、サンタのように。