初回はボールが浮きやすい プロ野球スコアラーが語る神宮球場の怪 (2/5ページ)

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なぜかというと、当時の西武は先頭打者が出塁したら、かなりの確率でバントをして走者を送ってきていたからです。

――なるほど、バントの打球が死なないようにということですね。

三井:そうです。それでアウトを取った記憶がありますね。だけど、同じようなことを他球団もやっているんですよ。

――どんなことですか?

三井:たとえば神宮球場のビジター側のブルペンって、すごくマウンドの傾斜がきついんですけど、試合のマウンドはどちらかというとなだらかなんです。だからブルペンで投球練習をして試合のマウンドに立つと、ボールが高めに浮きやすい。それをヤクルトの打者はガンガン打つ(笑)。

――プレーボールの前から試合は始まっているんですね。スコアラーは各チーム何人くらい置いているんですか?

三井:他球団のことはわからないのですが、わたしがいた巨人は10人前後でした。チームにずっと帯同する「チーム付き」が2人で、ビデオが1人。残りの6、7人が「先乗り」や「先先乗り」といって、次のカードの対戦相手の試合を見に行く役割です。

一時期は、担当制にして各球団の担当者を決めて一年間張りつくスタイルにしていたことがあって、その時はもうちょっと人数が多かったはずです。

――落合博満監督時代の中日ドラゴンズはすごく情報収集・分析に熱心でスコアラーの数も多かったと聞いたことがあります。

三井:落合さんの時の中日が、さっき言った「担当制」を取り入れた最初のチームだったんじゃないかな? それこそ、キャンプから一年間ずっと自分の担当しているチームを追うという感じです。

――他球団のキャンプには自由に入れるんですか?

三井:入れますが、前もって連絡はしますね。

――室内練習場やブルペンなどはあまり見られたくないはずですが、どこまで見せてくれるんですか?

三井:室内まで入れてくれるところと、そうでないところがあるんです。

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