1989年のイギリス人技術者たちが予測した2020年に起こること

カラパイア

1989年のイギリス人技術者たちが予測した2020年に起こること
1989年のイギリス人技術者たちが予測した2020年に起こること

geralt/pixabay

 「十年一昔」と言われていたが、今やめまぐるしく時代は変化している。かつての10年が、5年~3年くらいの感覚になっている人も多いようだ。

 まだ見ぬ未来はどんな世界になっているのだろう?明るい希望だけは持ち続けていたいものだ。

 1989年、イギリスの技術者たちは2020年の未来をこんな風に予測していたようだ。30年前の予測だが、当たりもあれば外れもあるようだ。

In 1989 talking about the year 2020 very interesting

・30年前から環境を守る技術が注目されていた

 オーストラリアで初の世界会議が開かれ、温暖化が世界的な問題となって発表されたのは1985年のこと。その3年後の1988年にはカナダの世界会議に40か国から研究者たちや政府関係者が集結し、二酸化炭素の排出をおさえるための具体的な目標などがかかげられた。

 つまり、1850年頃から始まったとされている地球温暖化が深刻に問題化され始めたのが1980年代後半だったため、1989年になると未来を予想するにおいて、当時のイギリスでは各家庭がどのように環境を守っていくことができるのか、という点に技術者らは注目していたようだ。

pollution-3441119_640_e
TheDigitalArtist/pixabay

 環境保護を大きな目標としつつ、生活の中により便利性を取り入れることになるであろう30年後の2020年には、どんな新たな技術が導入されるのだろうか。それをリサーチした技術者らは、それぞれ自身の見解を述べた。


・プラグはパット状になり、壁に触れると電流が流れる

 ある技術者は、取っ手やボタンの一切ない進化したテクノロジーホームが2020年までに普及すると主張。

architecture-1079806_640_e
MichaelGaida/pixabay

 2020年までには、家庭で使用されるテクノロジーは、使用者が目にすることなくコントロールが可能になると述べた。つまり、雑然とした複雑なガジェットは不要になるということだ。

 1989年に使用していたガジェットは、家や家具などの調度品に埋め込まれた形になり、邪魔になることなく機能を果たすことができるというわけだ。

 例えば、家の中の電気は自動的に点いたり消えたりが可能で、しかも住民好みの明るさに自動調節が可能となる。

 部屋の中で音楽を聴きたければ、「バッハをかけて」と声をかけるだけで、家の中に埋め込まれたガジェットが応答し部屋に音楽が流れる。

 電気のコンセントはなくなり、プラグはパッド状になる。そしてプラグで壁のどこに触れても電気が流れるようになる。


・窓はテレビやコンピュータスクリーンにも変化!?

window-3065336_640_e
Muntzir/pixabay

 技術者のデイヴィッド・バトンさんは、2020年までに窓に使用されるガラスは、特殊コーティングによってプライバシー保護のためにガラスに映像が表示されるよう設定可能になると同時に、太陽光線や眩しさも調整可能になると予測していた。

 更には、1枚のガラスが壁に埋め込まれると、シンプルな操作により壁の一部になることが可能で、また好きなようにデザインすることができる他、テレビやコンピュータスクリーンにも変化すると述べていた。


・未来に向けて最も必要なのは省エネ

 2020年に向けて、環境保護のために人々が削減しなければならないこととして技術者が挙げたのが、化石燃料の燃焼だ。

earth-2581631_640_e
PIRO4D/pixabay

 当時の技術者は、各家庭のエネルギー消費管理において、省エネの必要性は非常に重要であると力説。

 そして、日中の熱を中にため込みエネルギーとして使うことで省エネと節電に繋がるハニカムエナジーセイバーエアロゲルが2020年までに幅広く使用され、電気代の大幅な節約になるだろうと予測している。

 イギリスでは、1970年代からセントラルヒーティングシステムが一般化されたが、使っている部屋のみを暖かく調節できることは可能だった。

 30年後には自動温度調節が可能になり、使いたい部屋に来る直前にその部屋が暖かくなるという技術がセンサーにより可能になるだろうと予測されていた。

 結果として30年後の2020年は、家庭内では省エネ素材をうまく利用して賢明かつ便利な方法でエネルギーが使用されることになると技術者たちは考えていたようだ。

oracle-girl-2133976_640_e
Javier-Rodriguez/pixabay

 とはいえ、テクノロジーはいつの時代も使う人と使い方次第であり、30年後の未来に住む人々も、当時と同様テクノロジーをどれだけどのように使うかという自由な選択ができるだろうと締めくくっている。

 このように人々は、昔から常に50年後や100年後の未来を予測して来た。30年前のイギリスのテクノロジー予想は、2020年の現在は一部は実現可能になったが、叶わなかったこともある。そして、環境問題については、現在も取り組み中だ。

 50年後や100年後の未来は、どのように進化しているのだろうか。時代が進んでいく限り、未来予想図は描かれ続けていくことだろう。 

References:twistedsifter.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
「1989年のイギリス人技術者たちが予測した2020年に起こること」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る