静かな川原で繰り広げられた血みどろの惨劇!目久尻川のカッパ伝説を紹介 (4/4ページ)
「うぬが目玉を、尻子玉(しりこだま※)の代わりにするがいい!」
(※カッパが好む架空上の臓器で、これを尻から抜かれると死んでしまうとされた)

言うまでもなく、他のカッパたちも完膚なきまで袋叩きにされてしまいましたが、この時の暴行は凄まじく、カッパたちの流した血によって川が赤く染まったとも言われています。
このカッパの目玉を「くじり」出して尻に喰わせた(目喰尻)惨劇から、この川は目久尻川と呼ばれるようになったそうです。
エピローグ……以上が現地の伝承(諸説あり)ですが、仕返しとは言えあまりに惨たらしいため、海老名市ではこうしたカッパ伝説を「あくまで昔話の世界」とした上で「水の勢いが激しくて、目に余るほど川岸の土をくじってしまったから(要約)」としています。
その後、カッパたちを血祭りに上げてしまった村人たちが祟られはしなかったか心配になってしまいますが、現代ではカッパ伝説は市民に親しまれ、目久尻川の流域ではあちこちに可愛らしいカッパのデザイン・モニュメント等を見ることができます。
かつてのトラウマから、現代この川でカッパに会うことは出来ないようですが、再びカッパと人間が仲良く共生できるようになることを願います。
※参考文献:
海老名市広報広聴課 編『海老名むかしばなし 第5集 えびな伝承文化叢書』海老名市、1990年3月
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