北極圏の島で失われた古代大陸の断片が発見される(カナダ・バフィン島) (1/3ページ)

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北極圏の島で失われた古代大陸の断片が発見される(カナダ・バフィン島)
北極圏の島で失われた古代大陸の断片が発見される(カナダ・バフィン島)

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 カナダ本州とグリーンランドの間に位置する「バフィン島」――北極圏に浮かぶカナダ最大のこの島は、日本の1.34倍にあたる約50万km2の広大な大地が広がる、世界でも5番目に大きい島だ。

  この島で、数百万年前に分裂した古代の大陸地殻の断片が発見されたそうだ。


・バフィン島の一部は古代大陸の断片

 バフィン島南部のホール半島で実施されたダイヤモンド探査によって採取された火成岩の分析からは、まったく予想外の結果が得られた。

 バフィン島にあるホール半島は失われた古代大陸の断片であるらしいのだ。

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Wildnerdpix/iStock

 その火成岩「キンバーライト」については、ときおりダイヤモンドの原石が産出されることが特に有名だろう。キンバーライトという名称も、ダイヤモンドの産地である南アフリカのキンバリーが由来となったものだ。

 しかしそれ以外にも、地下から地表へ押し上げられてくる途中で異物を拾ってくることで知られている。

 こうした異物を「捕獲岩」というが、地質学者にとっては嬉しいことに、これを調べることで地球奥深くの様子を詳細に探ることができる。
 
 今回の捕獲岩は、非常に長い旅路を終えたものたちだ。ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)の研究グループによると、分析されたキンバーライトは150キロの地下で形成され、地質学的力と化学的力の両方によって地上にまで押し上げられてきたという。
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