長嶋茂雄、1打席の“抜き打ちテスト”「栄光の軌跡」舞台裏 (3/3ページ)

日刊大衆

「よし、君も打ってみろ」

 長嶋は一瞬面食らったが、用意されていたユニフォームに着替え、打席に入った。長嶋は石原照夫(後に東映に入団)が投げた外角のストレートを打ち返し、右中間を大きく破る二塁打。

 この一打で、砂押監督は長嶋の才能を見抜いた。「ご苦労さん、もういいよ」長嶋の“抜き打ちテスト”は、1打席で終わった。

 後日、立教大学では砂押監督と数名のOBが列席し、スポーツ推薦会議が行われた。1番目に全員が芦屋高校の本屋敷錦吾(後に阪急に入団)の名を挙げると、「少々粗削りな部分はあるが、素質は十分」と、砂押監督は2番目に長嶋の名を挙げた。

「そんな無名の選手を2番手にしてよいのか」と異論が出たものの、砂押監督はそのまま押し切ったという。当時、立教の野球部に与えられた推薦枠は15人だった。

 立教に入学した長嶋は、野球部で“鬼”と陰口を叩かれるほどに恐れられていた砂押監督のもと、猛練習に励んだ。

 有名な“月夜のノック”で守備の基本を学び、チーム練習の後は、池袋にあった砂押監督の自宅で、2時間、素振りをした。

〈一選手に2時間もつきっきりで個人練習したなんてのは前代未聞。長嶋は、砂押監督のおかげで打者の才能を開花させた〉

 3月30日発売の『週刊大衆』4月13日号では、王貞治の軌跡にもせまっている。

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