吸う人も吸わない人も快適な空間に 近鉄の新型特急「ひのとり」に喫煙室が導入された理由 (1/4ページ)

Jタウンネット

新型特急「ひのとり」と喫煙ルーム(画像は3月25日に編集部撮影、以下同)
新型特急「ひのとり」と喫煙ルーム(画像は3月25日に編集部撮影、以下同)

2020年4月1日から改正健康増進法が全面施行される。それに伴い、屋内施設や飲食店などでの喫煙は原則禁止になり、鉄道からも「喫煙車両」が姿を消すことになる。

私鉄の有料特急のなかで唯一、座席でタバコが吸える車両を走らせてきた近畿日本鉄道も、2月1日から特急列車の座席禁煙化に舵を切った。

その矢先のことである。近鉄が3月14日にデビューした新型特急「ひのとり」に、喫煙ルームが設置されたのだ。


新型特急「ひのとり」と喫煙ルーム(画像は3月25日に編集部撮影、以下同)

愛煙家である筆者にとってはタバコを吸う場所があるだけでも嬉しいが、世間的には「禁煙化が進む世の中の流れに少し逆行しているのでは...」と疑問符がつく選択だろう。いったいなぜ導入したのか。

Jタウンネットの取材に応じた広報担当者によれば、

「(タバコを)吸う・吸わないそれぞれのお客様に配慮した」

からだという。つまり、禁煙・喫煙者の双方が快適に過ごせる空間づくりをしているということだ。

メタリックな赤のボディが特徴的で、「くつろぎのアップデート」をコンセプトとする高級感溢れる「ひのとり」。どれほど喫煙者にとって快適なのだろう。

乗車するしか、確かめる方法はないではないか。

高級なタバコとともに至福のひととき

ひのとりの運行区間は、近鉄名古屋-大阪難波間である。デビューしたての列車だからだろうか。大阪難波駅にて、13時の発着時刻を待っていると、線路の端には鉄道ファンや旅行者たちがカメラ片手に待ち構えていた。

ほどなくして、赤と黒のメタリックなボディがやってきた。ひのとりである。ゴールド色であしらわれた鳥のマークからも、リッチな雰囲気が漂ってきた。

メタリックでカッコイイ
メタリックでカッコイイ

筆者が乗車したのは、6両編成の6号車。

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