ヒトが二足歩行を始めてからも、ずっと木の上で生活していた仲間がいた(英研究) (4/4ページ)

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・同じように進化した骨を持ちながら、ライフスタイルは大きく異なる

 南アフリカの大腿骨は、どちらもほぼ同じ形で、私たちの骨とよく似ている。しかし進化よりも生活習慣によって形成される内部構造について言えば、218万年前に生きた種がはっきりしないヒト族の大腿骨は、現代人よりも類人猿に近い。

 この種について確かなことが分からず、それが系統樹のどこに位置するのかも定かではないため、これが意味するところをはっきりと述べるのは難しい。

 だが、ヒト族の中から二本足で生活する者が登場してから数十万年が経過してもなお、同じ場で多少なりとも木登りをしながら過ごしていた者がいたことも間違いない。

 この2つの種は、明らかに似たような生活を送れるよう進化しているのだが、実際にはまったく違うライフスタイルを選んでいた。私たちの初期の親類らは、肉体的にも行動的にも、これまで考えられていた以上にずっと多様なグループであるということらしい。

 この研究は『PNAS』(3月30日付)に掲載された。

References:Long after some hominins were bipedal, others stuck to the trees | Ars Technica/ written by hiroching / edited by parumo
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