仕事で伸び悩む人ほど当てはまる「しなくていい努力」の正体 (3/4ページ)
多くの人は学校を出たら製造業の会社に入って、工場で働いていましたから、上司に言われたことを黙々とこなしていればよかった。これって学校の勉強とよく似ていますよね。
でも、今は自分で課題を見つけたり、自分でアイデアを出していかなければいけないわけで、言われたことだけやっていても仕事になりません。仕事というものの性質が、学校の勉強の性質とどんどん離れていっている。それにつれて「しなくていい努力」は増えていきますし、「しなくていい努力」に気づかない人も増えていくと思います。
――「しなくていい努力」の詳細についてもお聞きしたいです。本の中では「コミュニケーション」や「デイリーワーク」「キャリア」など、さまざまなテーマで「しなくていい努力」について解説されていますが、資格取得や留学を「しなくていい努力」としているのは意外でした。
堀田:資格取得のための勉強や留学がかならずしも悪いわけではないのですが、今の風潮として「スタート」と「ゴール」、そして「手段」と「目的」が逆になってしまっている人が多くて、資格取得や留学が「ゴール」であり「目的」になってしまっているところがあります。
本来、資格は、まさにそのビジネスをスタートするための資格を得た、ということにすぎません。たとえば、医師の国家資格を得た人が、医師としてのキャリアをスタートさせます。留学もその後のビジネスに役立てるためのスタート地点であり、その後、その「手段」を使って、現実のビジネスでどのような価値をアウトプットしたかが大事です。。そこを忘れて、資格取得や留学といったインプットばかりに偏ってしまうと、学校の勉強と同じになってしまう。資格も留学も、その先にあるものを考えていないと、「しなくていい努力」になってしまうということは言いたいですね。
――「アウトプット」が大事なのであって、「インプット」ばかり偏るのは「しなくていい努力」であるというのは、私も自戒しないといけないと思いました。
堀田:若手社員に「今日どんな仕事をしたのか」と聞くと「〇〇を調べました」とか「これを準備しました」っていう人が多いんです。企業研修の講師をしていても、こういう人はよくいますね。