実家が一軒家だと相続争いが起きやすい!?相続3000件を手掛けたプロが語る「モメる相続」「モメない相続」とは (3/4ページ)

新刊JP

「〇〇会計事務所」という名前のところは、もともと会計事務所で会計を主にやっていたところです。だから「相続専門の〇〇会計事務所」と名乗っていたら、その事務所はもともと相続業務をやっておらず、この分野が儲かるとわかって後から参入した可能性が高いといえます。良し悪しというより、経験が浅い可能性があります。

――相続がモメる条件としては、片方の親が残るためにガバナンスが効きやすい一次相続よりも、二次相続の方がモメやすいと聞いたことがあります。そして、兄弟姉妹の誰かが親の世話をしていて、財布を預かっていたりすると争いになりやすいとか…。

江幡:そうですね。親のお金を勝手に使いこんだりしていなければモメないのですが、中には使ってしまう人もいるので……。

過去に手がけた事例で、やはり被相続人の財産管理を姪が任されていたケースがあったのですが、10年近くにわたって合計1億円以上使っていたことがありました。信じられないような額ですが、世話をしていれば医療費や電気代を一時的に立て替えたりすることはあるじゃないですか。こういうことを続けているうちに、自分のお金と他人のお金の境界があいまいになってしまったのだと思います。

「これだけ世話しているんだから、タクシー代くらいは出してもらってもいいよね」「確定申告も代わりにやってあげているんだから、これくらいはもらってもいいよね」ということで、財産に手をつけはじめて、その額がだんだん大きくなっていったのでしょうね。

親の財産管理を子どもがやっていたりすると、こういうところで争いの種になりやすいとはいえます。ちゃんと管理しているかどうかというチェックが効きにくいところなので。

――「相続=相続税」というイメージが強いので、実家が資産家でもない限り「自分には無関係」と考えてしまいがちです。ただ、どんな家でも多少なりとも財産はあるはずですから、無関係とは言えないんですよね。

江幡:実家が都内で一戸建てだったりすると、安く見積もっても1000万くらいにはなりますから、親が亡くなって子どもたちが残されたとすると、それだけでもう相続の問題は出てきますよね。

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