実家が一軒家だと相続争いが起きやすい!?相続3000件を手掛けたプロが語る「モメる相続」「モメない相続」とは (1/4ページ)
誰でもいつかは直面するのが、親の死だ。
悲しいことだが、悲しんでばかりもいられない。残された家族の前に現実的な問題として立ちはだかるのが、「相続」である。
この相続、事前に準備しておくかどうかで、その後の家族関係や資産に大きな差が出る。これまで3000件を超える相続案件を手掛けてきた江幡吉昭氏は、著書『プロが教える 相続でモメないための本』(アスコム刊)で、相続をする側・される側双方に、相続についての基礎知識と今のうちにやっておくべき準備を解説している。
相続がきっかけで、家族仲が悪くなり、絶縁状態になる家族もいれば、円満に相続を終える家族もいる。両者を分けるものは何なのか。江幡氏にお話をうかがった。
■相続3000件を手掛けたプロが語る「モメる相続」「モメない相続」――「財産がないから」「家族仲がいいから」という理由で、自分事としてとらえない人が多い相続ですが、『プロが教える 相続でモメないための本』は、そんな人に警鐘を鳴らす内容です。まず今回の本が生まれた背景にある「相続の現状」についてお話をお聞かせください。
江幡:平成27年に相続税の大増税があって以降、相続が多くの人にとって身近な問題になりました。それまでは相続税を納めている人って全体の4%くらいしかいなかったのですが、今は都内だと10%以上の方が相続税を納めていると言われています。
対象人数が倍以上に増えたことで、相続が「マーケット」として注目されはじめました。すると何が起きるかというと、色々な人が参入してくるわけです。その結果、有象無象がはびこる状況になっていて、「相続専門の●●です」とうたっている人の中には、「看板に偽りあり」の人もいる。そういう現状に問題意識を持っているというのが、今回の本を書いた背景としてあります。