実家が一軒家だと相続争いが起きやすい!?相続3000件を手掛けたプロが語る「モメる相続」「モメない相続」とは (4/4ページ)

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よくあるのが、1000万円の価値がある実家と、預金が500万円あって、それを兄弟で分ける時に、片方が家を相続するなら、もう片方は「じゃあ預金をくれよ」となるわけですが、価値の合計は1500万円と考えると、なかなか双方が納得する落としどころを見つけられなかったりするんです

――不動産の相続税評価は時価とは違うというのもポイントですよね。

江幡:そうですね。地方ほど時価よりも相続税評価の方が高くなりがちで、都心は逆に時価の方が高くなります。

実はこれも結構モメるポイントになります。さっきのように兄弟で家と預金を分けるとなって、兄が預金で、弟が家をもらうとするじゃないですか。預金よりも家の方が高くて、平等を期すために弟から兄にいくらかお金を払うとなった時に、弟はできるだけ兄に渡すお金を少なくしたいから、時価と相続税評価のうち、安い方の価格で計算したいのですが、兄はたくさんもらいたいものだから高い方の価格で計算したい。そこでモメるということがあります。

――できるかぎりモメずに相続したいものですが、兄弟の誰かが亡くなるまで親の世話をしていたりすれば「ちょっと多めにもらう権利がある」と考えるでしょうし、相続人それぞれ経済状況も違いますし、なかなか難しい問題です。円満相続のためにポイントとなるのはどんなことなのでしょうか?

江幡:キーワードは「事前にやっとく。現状を知っとく。専門家に頼んで納得。」です。事前準備と、現状分析、専門家の手を借りることが大切、ということですね。

事前準備というのは主に遺言についてです。これはこれでモメるきっかけにもなるのですが、親の介護をしていたのなら、親が亡くなる前に他の兄弟よりも多めに財産を残してくれるようにはたらきかけて、遺言に残してもらうことが大切ですし、親が発言したことをメモに残しておくこともやっておくべきだと思います。相続がモメるかどうかは「準備が9割」です。

――「現状を知っとく」は、親の財産の現状を把握しておくということですか?

江幡:そうですね。相続税を払うくらいの財産があるのか。あるとしたらどれくらい払わないといけないのか。分けにくい財産があるかどうか、ということです。

子どもが思っている以上に親は財産を持っているものです。銀行預金しかないと思っていたら、ゆうちょに預金を持っていたり、生命保険に入っていたりということが、親の死後に明らかになって、子どもたちが色めき立つということが結構あるんですよね。

(新刊JP編集部)

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